暖かくなって白梅が咲き出して大分春めいてきたと思っていたら、今日は10度以上気温が下がり雨の1日です。寒暖差の多い季節ですので体調に気をつけてお過ごしください。
雨で寒い1日ではありますが冬の間に乾燥し切った大地にとっては恵みの雨です。今私は森の絵を描いているのですが、毎日の朝の散歩で寒空に伸びる木の枝ぶりを絵の参考にする為に見上げていました。殆ど毎日のように見上げていると、つい1週間前までは枯れ木のように荒々しい形をしていた木の枝がほんの少しふっくらと角が取れた柔らかい形に変わってきている事に気づきました。休眠していた木々が春の芽吹きのために水分を蓄え準備をしているのでしょう。今日の雨の後にはさらに春への準備を一歩進めている事でしょう。
感性は観察力で育つ
絵を描いていると観察力がついてきます。そして自然の変化を感じたり受け取ったりする感性も育ってくるように思います。絵の参考資料を求める時に、現代ではパソコンやスマートフォンで手軽に画像を求めることができます。わたしも利用することは多くありますが、やはり実際に目の前に広がる世界を感じる事と画面の中の世界を見ることは全く違うことだなと改めて感じます。画像の中は時と共に変化はしませんが、移ろい変化するものを見て以前と違う点に気づき季節の変化や時の流れ感じる事で感性は育つのだと思います。
今小学生クラスではモビールを制作していますが、4月からは自然をテーマにした絵画制作に入っていきます。また油絵クラスでも初めての自由テーマに入っていきますので、これから春を迎える中でぜひ外に足を運んで実際に目で見て感じる事を大切にしてほしいなと思います。自分で撮った写真なら、画像を通してでもその時の光や香りといったものが見る時に蘇るように思います。もし描くための資料を集めたければ写真を撮りに散歩に出掛けてみるのも良いと思います。自分で撮った写真を使いたければプリントアウトしたものを持ってきていただくのも勿論OKです。
忘れることは人生に定着させるという事
さて、3月は卒業式があり、別れの季節でもあります。アトリエsolaでも卒業していくメンバーもいます。このアトリエでたくさん制作した事、沢山の失敗や楽しい事、忘れないでねとは言いません。忘れてしまっていいから、いつかみんなが同じように手を動かしたり、色を感じたりはさみをチョキンと動かした時にふと、アトリエでの日々が甦りもう一度出会うことがあったら、それをみんなの成長の支えにして「ああ、あんなに一生懸命つくったな、できなくて悔しかったな。」と進んできた道に自信を持って胸を張って進んでいってねと思っています。私の好きなルドルフ=シュタイナーは「忘れる事を大切にしなければいけない。」といったそうです。忘れるということは記憶から消えてしまう事ではなく消化しているという事なのだそうです。つまりは人生に定着するために、一度今から手放しあなたの人生の過去に書き込む事だなのかなと思います。いい思い出も、辛い思い出も一度忘れて、これからと今を楽しみに進んでいってください。振り返った時にあなたの人生がどんな面白い地図を描いているかが大切なのです。どんなこともきっといい思い出になっているはずです。


