about

アトリエsolaってどんなところ?

アトリエSolaは、こどもたちが絵を描いたり、作り遊びをしながら表現することの喜びを体で感じられるような教室でありたいと思っています。

 何をどう表現したいのか?その答えは個々の中にしかないものだから、表現自体を教えることはできません。それを見つけていける場所がアトリエSolaです。

 いつも子どもたちが帰った後の教室を片付けながら、今日はどうだったろう?もっと何ができただろう?と考えます。講師であるわたしも絵を描く人間です。真っ白な画用紙を前にした時の、ワクワクと緊張をわたしも知っています。うまくいく時も、行かない時も、頭をひねり、かかえながら、自分の表現を進んでいく喜びと苦悩を知っています。失敗したって大丈夫。わたしは子どもたちと共に悩み、楽しみながらつくっていく同志でありたいと思っています。

 子ども達とつくる時間を共にする中で一人一人が輝く瞬間にであえること、帰るまえに満足した笑顔で楽しかった!と言ってもらえることは、心から嬉しいと思える瞬間です。

 アトリエSolaには、0から作り出す冒険ができる場所と時間がある所。その冒険に一緒に出掛けてくれる、仲間と先生がいる所です。そんな所で思い切りつくったり考えたり感じたりしたいと思う子ども達の集まる所です。

Ai Soma

 小学3年生の頃、父が始めたこどもアトリエに通い始めた。小さい頃から夢は絵描きさんだった。大人になって毎日絵を描いて暮らせるなんて夢みたいだ。そんな風に思っていた気持ちは、今も途切れずわたしの中に在る様に思う。小さい頃から何か作ろうと思えばだいだいの材料は家の中から見つけてくる事できた。恵まれていたと思う。気が付いた時には既に描く事が大好きだった。しかし、それゆえにある時、自分にとって描くという事が自分の中からくる能力なのか、環境からきたものなのか分からなくなり本当に悩んでしまった。好きだったらそれでいい。今ならそう思うけれどその時は分からなかった。今まで自分の道と信じて歩いてきた道が崩れ去っていくような出来事だった。

 そうして、何か自分で道を切り開きたいと映像の道を進みだした。その間もずっと本当は絵が描きたかったと今思い返せばわかる。でも、多摩美術大学時代カメラを回す事は、描く事とは違った喜びをわたしに教えてくれた。その頃は毎日カメラを回す生活をしていた。日々自分を取り巻く風景にレンズを通して目を向けていると、風景がわずかに答えてくれる様に感じる事があった。その微細な変化を映像の中に掬い取ろうとカメラを覗くと、そこで何かものすごい化学反応が起きる事もあったし、反対に生身で感じた景色からすっかり色褪せてしまう事もあった。それはカメラとわたしが呼吸を合わせて一体となった時に起こる魔法だった。フィルムカメラからカメラは時代とともに変化し、いつの間にかわたしは、その魔法に出会う事はできなくなっていった。しかし、内へ内へと目を向けてその中に何も見つけられなくなっていた私に、カメラは外へ目を向けることを教えてくれた、外の世界は気づかなかっただけで私に何時も語りかけてくれていた。そして繋がることのできた広い世界の其処此処に私は存在していた。自分の中からしか表現が生まれてくることは無いと思い込んでいた私にとってそれは、なんとも不思議な体験だった。

 しばらくして描く事に戻ってきた時、わたしが描く事でやりたい事はカメラを通して風景を掬い取る事と同じだ。そう思い当たった。意地で横道に逸れた様に思えた事は、わたしにとっての表現の意味を明確にしてくれたのかもしれない。

 何かをつくり続けるという事は、日々なにかを感じ取っていなければとても続けられない。その様な目はものごとの本質を見つめる姿勢を育ててくれる。よく見て、よく感じる事。自分の中に在る様々なフィルターを外し、そのまま受け取ること。そうして自分に響いてきたことを感じ取ること。その力はずっと描いたりつくったりしていくにしても、そうでないにしても、人生で起こる様々な景色を豊かに感じ取る事を可能にしてくれるのではないかと思う。アトリエSolaに来る子どもたちとわたしは、つくりだすという事で繋がりながら、そういう事を受け渡していけたらと思う。

経歴

 茨城県鹿嶋市で育つ。

 多摩美術大学 造形表現学部映像演劇学科卒業

 武蔵野美術大学 油絵学科絵画コース卒業

2007・08 グルーブ展 「septet」Gallery Conceal 渋谷 (映像)

2017・04 グループ展 「Haru Haru」yellow toes 中目黒         

2018・11 茨城県芸術祭美術展覧会 入選

2019・03 こどもアトリエsola作品展 まちづくり市民センター

      第一回個展「light of wind 風の光」