6月は紙工作を中心に制作をしました。アトリエsolaでは「絵よりも工作の方が好き!」という人が沢山います。でも思った通りにいかないと「何これ、うまくいかないじゃん!ぜんぜんだめじゃん!」と挫けそうになる人も出てきます。
失敗をして上手くいくように試行錯誤し出す所に沢山学びがあるのに、ここで挫けてしまうのは勿体ない!失敗して挫けても次は成功させたいという自分自身の目標を子どもが持った時、目の色を変えて作りだす。何度でもやり直して伸びていく。そんな姿を応援する大人の関わりを考えます。絶対的な方法はありませんが、わたしが心がけている関わりについて書こうと思います。
どうして絵より工作を好むのか?
なぜある程度の年齢までの子ども達が絵を描く事よりも工作が好きなのでしょうか。それは工作なら実際手で触って作ったり直したりがしやすく、3次元で捉えた世界をそのまま3次元に表す事が出来るという事が理由だと思います。絵画は3次元の世界を2次元に変換して表現するので、その捉え方に違和感を感じる子もいるのだと思います。
もう一つは他者からの視点です。多くの大人は工作は完成の見た目にあまりこだわらずアイディア自体を評価してくれるものです。しかし絵はどうしても見た目の美しさや完成度が評価基準になりがちです。つまり子ども達にとって工作はアイディアを存分に活かして気楽に取り組める創作なのです。
そうです気楽に何度もやり直せて、アイディアを即座に試したいから工作を好むのです。評価される事を気にせず作りたいのです。何度でも失敗しながらやってみたらいのです。
幼い子どもが絵を描いたり工作を楽しむ時、絵は描いている中でのストーリーや世界観の広がりを楽しむのに対して、工作の場合は実際に目の前にある素材をいかに思ったようにできるか、できないかという所が、作る者にとっての1つの基準になります。思うようにいかず「失敗した!もう嫌だ!」となったら感情の自己回復力に任せてそっとしておくのも良策ですが、気持ちが落ち着いていたら一緒に気持ちを整理してみるのもいいと思います。
試行錯誤できるかがのが面白いところ
工作は絵とは違って3次元での制作なので、実際に手で触りながら作ったり直したりしていける所に面白さがあります。今回仕掛けのある工作ではちょっとした事でうまく開かなくなってしまったり、閉じなくなってしまったりという失敗がありました。工作キットから作る制作とは違うのでちょっとしたコツを自分で見つけて問題を解決していく必要があります。上手くいかなかった所をよく観察してどうなると上手くいくのか、どこが違っているのか、試行錯誤しながら調整したり、作り直したりする事自体を楽しむ姿勢が大切です。
慰めは力にならないこともある
うまくいかなかった時、次の挑戦の原動力になるのはしっかり悔しがることです。時には「失敗したところもおかしくないよ。」という慰めが役に立つ事もありますが、そんなことを言われても誤魔化されない気持ちがあるならそれはその子にとってこだわりという宝物です。「自分はこれでは嫌なんだ。満足できないんだ。」という気持ちは大切な原動力だと思います。他人から見て何て事のない事も、自分は納得がいかないという気持ちはしっかり言葉にして表現していいことです。なるほど、ここにあなたのこだわりがあるんだね。そう言って気持ちを受け止めてあげたいですね。
まず何を失敗だと思っているのか
「失敗した。」と一言にいっても、何を失敗だと思っているかは聞いてみると意外なポイントだったりするものです。失敗するとその事を無かった事にして早くやり直したい気持ちが働きますが、急いで次に行くよりも[何が失敗だったのか・何が自分にとって成功なのか]を自覚して次のステップに行った方が次でもっと上手くいくと思います。
失敗するとちょっと挫けてがっかりするけれど、その気持ちを受け止めてその子にとって何が失敗だったのかをよく聞いていくと段々と「どうして上手くいかなかったのだろう。」「何が違ったんだろう。」「次はうまく行くはずだ。」「もう一度やってみたい。」そんな気持ちが湧いてきます。
子ども達にとって大切な事
失敗した時の反応は人それぞれです。なんだか面白いものができたぞと笑い転げる人・とにかくできたものに満足する人・怒ったり悲しくなったりする人。人のせいにしたくなる人。もういいやと手放す気持ちも含めて、起きたことに対する感情を正直に発露させる事がまず大切な事だなと思います。それぞれの感情でいいと思います。
そして時に失敗をきっかけにスイッチが入る事もあるものです。子ども達の目が意思を持った眼に変わって主体的に動き出す時です。言われるままにやるのではなくて、次は成功させたいという自分自身の確かな目標を持ってチャレンジしている。そんな時はぜひ存分にやり切らせてあげたいなと思うのです。
教室連絡
雨の続く毎日でこれから来る夏の気配を感じています。アトリエの庭にも夏の花が少しづつ咲き始めています。さて、今年の夏アトリエの予定をこのお手紙と一緒にお配りしました。毎年8月はいつもの教室はお休みになる代わりに3日間連続での夏休みの図工課題制作になります。油絵ふねクラスは2日間で集中した制作をします。各ご家庭でのご予定もあるかと思いますので8月中休会される場合は参加用紙にてお知らせください。その場合も夏休みの図工課題で困る事やアドバイスが欲しい場合がありましたらお気軽にご相談ください。
6・7月の間小学生クラスは例年であれば絵の具やクレヨンの混色について理解が深まる様なテーマを用意していますが、今年は春に作品展と絵画展応募と集中した制作が続いたせいか、「工作がやりたい!!」という要望が子ども達から上がってきていたので、夏休みまでの間に紙工作と粘土造形を存分にやろうという事になりました。6月は折り染めで作った色とりどりの和紙を使って七夕飾りと、仕掛けのある工作をしました。仕掛けのある工作を一緒に制作して和紙の扱いに慣れてから、七夕飾りの吹き流しは写真をみんなで見た後に自由に制作してもらいました。7月は粘土造形の予定です。お楽しみに。
7月の予定
月曜クラス 1・8・15
火曜クラス 2・9・16
水曜クラス 3・10・17
8月の予定
夏アトリエ A日程8/19~21 B日程8/22~24 油絵ふね8/22・23
9月の予定
月曜クラス 2・9・16
火曜クラス3・10・17
水曜クラス 4・11・18


