こんにちは、関東も梅雨明けを迎え、暑い日が続いていますね。教室では水筒や飲み物の持参は自由です。必要な方は水分補給の用意をお願い致します。
さて、6月のアトリエではクレヨンでの表現を深める制作を重ねて行きました。一回目では点描や指を使って伸ばしたり、色を混ぜる体験をして、2回目では写真を基にスケッチブックに大きな樹を描きました。3回目では各々のアレンジを加えた森や公園など、樹のある風景を描いて行きました。回を重ねるごとに新しい発見や表現が生まれ子ども達の成長を感じています。

同じ手順で同じ物を描くということ
写真を見て描いたり、教室の子ども達が同じものを(今回は樹)同じ手順で描くことには賛否両論あることと思います。私自身も一昔前の画塾のような指導には肯定的ではありません。しかし、自由な表現の準備段階として表現の幅を広げる為の体験としてならば写真を見て手順を追って描いてみる事も時にはいいかなと思っています。このような指導の時は、上手く描けるかどうかや、お手本のような正解を一つとしないで子ども達それぞれの表現に向き合っていく様にしています。そうすると、同じように描いたのに表れてくる一人一人の個性がかえって浮き彫りになってくる面白さがあります。同じものを見て描いても描くときの大きさや色合いはそれぞれです。最後に机に全員の絵を並べてみると子ども達は「これ誰のかな。」とスケッチブックの名前を確認したりし合いながらよく絵を観察しています。作品一つ一つを見ていくと、樹の佇まいが作者本人と重なるような気がしてきます。
作品を見る事は理解し合うこと
最近のアトリエのクラスの雰囲気は多少のふざけあいがある事はあるのですが、なんとなく心根でお互いの事を理解し合っているような雰囲気があります。よく話す間柄でもそうで無くても、お互いの作品を目にし合う事や、その良さを話題にする事で、言葉だけでないその子らしさを受け入れ合っている様な気がして嬉しく思っています。やっぱり君の絵だねということもあるし、へえあの子がこんな風に描くんだな。ということも含めて受け入れ合っていける。そんな関係性を守っていってあげたいなと思っています。
写真を見て描くこと
もう一つ写真を見て描くことについてです。写真を使うのなら、できれば子ども達の体験に基づいている写真がいいと思っています。実際に自分が撮ったものを使ったり、家族の方が撮った写真を使って体験を思い出したり、細部を補足するような意味合いで使うのならいいかなと思っています。そうでなければ資料にとどめる方が良いです。インターネット検索で探した写真も資料として使うならいいのですが、本来は撮影者の作品です。写真を基にして描くよりも、体験に基づいて描いた方が作者本人の捉え方、感じ方、心の動きや感動が現れた作品になるのではないかと思います。本物そっくりである事を求めるのなら、それは絵じゃなくいいのですから。そして、写真であっても撮影者の視点や切り取り方が現れています。それを模倣しても自分の見方ではないのです。
何か違っていても作者の中から出てきた表現はその作品にとっての正解です。イマジネーションは内側から生まれるもの、その答えを外側に求めなくても良いのです。自分の内側にあるイマジネーションを信じて制作していって欲しいなと思います。
7月の制作 顔・イメージを描く
7月のアトリエではまずクレヨンで「顔」を描いていきます。手で自分の顔を触って凹凸を確かめながら影や光による色の変化を捉えて、まずはのっぺらぼうのような顔を描いて行きます。最後の週は物語を読んで頭に浮かんだイメージで描いていきます。
これは6月のアトリエ計画であげた今後の課題の3、試行錯誤を楽しむ。2想像力を信じて表現する。から決めたテーマなのですが。クレヨンは淡い色から描いていけば、途中の小さな失敗は描いていく過程で目立たなくなっていきます。白い画用紙に描いていく時の緊張感は誰でも感じるものですが、それは1回で成功しなければならないという思いからではないでしょうか。失敗しても納得するまで何度でも試行錯誤できる描き方を一緒にやってみたいと思っています。
また最後の週では物語を読んでイメージした世界を描いてみる体験です。写真を見たり、手で顔を触ったりして描いた体験の後で、イメージの世界を描いてみる挑戦です。どんなものになるか楽しみにしていて下さい。

7月の予定
「クレヨンで顔を描こう」絵 クレヨン
月曜クラス 4・11・18
火曜クラス 5・12・19
水曜クラス 6・13・20
8月は夏アトリエの特別日程で実施します。別紙をご確認ください。
8月 1・2・3 / 22・23・24
9月の予定
月(にじ,ふね)5・12・19
火(くも,うみ)6・13・20
水(なみ)7・14・21


