《どうして勉強するの?》7月のアトリエ計画

お知らせ

 7月に入り、朝の散歩をしていると神宮の森から蝉の声が聞こえてくる様になりました。夏の足音が聞こえてくる季節になりましたね。夏場の教室は暑くなります。飲み物の持ち込みは自由ですので必要な方はお持ちください。また夏アトリエのお手紙を前回配布いたしました。ふねクラスのみ今週お配布いたします。今月中に参加用紙を忘れずにお持ちください。

自己軸で生きる人の姿に触れる

 さて6月25日に私は、関わりのあるくるりん森で行われた本間真二郎先生のお話会に参加させて頂いてきました。本間先生はアメリカでウィルス学、ワクチン学の研究に携わり現在栃木県那須烏山市の七合診療所の所長として医療機関に従事しながら自然に沿った暮らしを実践されている方です。ワクチンについて、感染症について、これからの時代をどう生きていくかについて沢山の資料をもとにお話くださいました。参加された方々の熱量とそれに真摯に応える本間先生の姿に深く心を動かされました。このお話会での「自己軸で生きる」というメッセージを暫く自分の中で反芻していく中で「学ぶ」という事の一つの答えが私の中に浮かび上がってきました。

どうして学ぶのか

 それは自分の人生を自由に生きるため。だと思うのです。多様化の時代と言われる今、子ども達も 親も自分の意志のもと自由に生きていくことを大切にしたいと思う様になりました。自分で決めていい。あなたの思うようにしていいよ。そうんな風に個を重んじる流れにはなってきているものの、「空気を読む。忖度する。」という言葉がよく聞かれるように、「望まれる答え」を自由という名の下に自分の意志の様なふりをして探り当てなければならない社会になってはいないだろうかと思うこともあります。自分で決めるという事は自由に生きることの本質でありながら、簡単なことではありません。自分の気持ちの中で決めることまでは出来たとしても、それを行動していく時他者との関わりのが生じます。自分で決めたことであったのに、周りの意見に揉まれる中で本当の気持ちが分からなくなってしまうことを私は何度も経験してきました。それは感覚や直感に頼って決定した所で考える事を終わりにしていたからかもしれないなと思いました。感覚や直感は大切です。でもそれだけだと周りに違う意見を持つ人が大勢いた時に気持ちが揺れてしまうのです。だから学ぶということが必要なのです。自分の決定を他人にも自分自身にも学んだ事をふまえて説明することが出来たら気持ちが揺らぐ事は少なくなるでしょう。学ぶという事は自分の決定を裏付けるための一つの方法だと思いました。自己決定を裏付けるものが明確であれば、気持ちがブレる事は少なくなります。

もちろん、理路整然と説明できることよりも感覚的な決心が大切なことも人生には沢山あります。でも自分と同じ考えの人がいる事を知ると勇気が湧いてきます。同じ経験のもと誰かがした選択を知る事は大きな指標になるかもしれません。

自由だけど理由が必要な時がある

 簡単な例え話に置き換えてみると、みんなが食べている物をあなたは食べたくない時。みんなが席に座っているけれどあなたは窓の外を見にいきたい時。他の人はきっと責めるつもりじゃなくても「どうして?」と聞くでしょう。あなたの答えが「なんとなく。」とか「ただそうしたいから。」だけだと自由自由と言いながらもなかなか相手は納得してくれません。しまいには「それはわがままだよ。」「ルールを守ろうよ。」と説き伏せられてしまうかもしれません。しかしあなたが知識を用いて理由を述べたらどうでしょう。「だって~だから~したいんだ。」するとさっきは聞く耳を持たなかった人も理解を示そうとしてくれるかもしれません。もしかすると「私もそう思ってたんだ。」と賛同者が現れるかもしれません。本間先生のお話は資料とデータがあるからこそ説得力がありました。もちろんその後ろ盾となる本間先生の信念があり、それを人に伝える行動をされている所に最も意味があるのですが。

自分の意見があり、相手の意見があり、それが同じではない時に「学び」つまりは知識や経験がその2つの意見の橋渡しをしてくれるということはあるように思います。

自由のための理解を得るということ

 少し違う話かもしれませんがこんなことを思い出しました。数ヶ月前のある日、教室の最中に一人の子が玄関の外に出ていきました。急にどうしたのだろうと思って理由を尋ねたら「今日は月蝕なんだ。○年に1度なんだよ。もう月が出ているか確かめに行ったんだ。」というのです。他の子も「私も知ってる、見たかった。」「そうなの?見たい見たい。」みんなで教室の外に出て暫く夜空に月を探しました。教室の外には小さな庭があってその先は道路があります。車も通る道なので制作中は出て行かない約束になっていますが、お互いの間に理解があればそのルールが変わることがあってもいいのではないかと思います。その理解がうまれるということがとても大切なことのように思います。

生きたい人生を生きるために

 自分の決定に自信を持つために、自分の決定を守るために(理解してもらうために)人は勉強するのかもしれません。つまらないと思っている勉強も、もしかしたらどこかで自分の意思決定を支えてくれるかもしれません。もし自分が知りたくて仕方がないことだけをを一生懸命調べていったら、他の分野の学びも必要なことが出て来るかもしれません。学びには知識と経験の2つがあります。知識だけでなく実体験があればもっと自分の決定に自信が持てるでしょう。そうやって身につけた事は人生の土台となって、あなたが生きたい人生にきっとあなたを運んでくれるはずです。広い意味で学びは自分の人生を後ろで支えてくれる。そう考えると幾つになっても勉強できる大人でいたいな。そんな風に思いました。

2つの学び 知識と経験。「知っている」から「分かる」へ

 今小学生クラスでは、クレヨンと色鉛筆の混色を学んでいます。クレヨンや色鉛筆の色が混ぜられることを知っていても、実際にやってみると混ぜ方には沢山の方法とその結果があります。マーブル状に混ぜる方法、しっかり均一に混ぜる方法、グラデーションを作る方法。形に沿って指で伸ばしたり、力強く引き伸ばしたり、、沢山の実験と失敗を繰り返しながら身につけています。むしろ失敗した方が学びが多いと思えるほどです。そうやって身に付けた事は「知っている」から「分かる」変わり1人1人の中で揺るぎないものになっていくのだと思います。

幼児くもクラスではうちわを氷絵の具で染めました。冷たい絵具が気持ちよく楽しい制作になりました。

7月の予定

 月曜クラス 3・10・17

 火曜クラス 4・11・18

 水曜クラス 5・12・19

8・9月の予定

8月夏アトリエ  14. 15. 16. 17  

9月 月(ふね)4・11・25/ 火(くも,うみ)5・12・26/ 水(もり、なみ)6・13・27