こんにちは。今週は雨の予報が続き関東も梅雨入りの気配を感じています。
自宅兼教室の庭では初春にタネを蒔いた花や野菜の芽が毎日変化を見せてくれるのを嬉しく眺めています。種蒔きをしてから早いものは1週間ほどで、遅いものは2ヶ月ほど経ってからぱっと芽吹いているのを見つけました。同じ種類の種であっても早い遅いの違いがある様です。しかしそれぞれが個々にとってベストなタイミングを知っているかの様に芽吹いていく自然の不思議に人の成長をふと重ねてみたり、日本画家 熊谷守一が晩年に自宅の庭で自然観察を楽しみながら97歳まで絵を描き続けたことに思いを馳せてみたりしています。
さて、5月まで取り組んでいた「地球環境世界児童画展」の作品が無事完成し、主宰元へ発送する事ができました。作品の返却が無い児童画展の為、カラーコピーをとってから発送致しました。コピーはスケッチブックへファイリングしてお返しする予定ですので2ヶ月間力を出し切って制作した作品をぜひお家でも子ども逹と一緒に見てみてください。
見えてきた課題
今回の制作を通して、これからこのアトリエで深めてあげたい事が見えてきた様に思っています。それは1,クレヨンの混色。2,想像力を信じて表現する。3,試行錯誤することを楽しむ。とうい3つのことです。6月は1つ目のクレヨンの混色について深めていく予定です。奥深いテーマになりそうなのでくもクラスや、油絵ふねクラスでも今の制作が終わり次第、少し似たテーマで取り組みたいなと考えています。
クレヨンを深める
クレヨンの混色はこのアトリエでは沢山経験してきたので、色を混ぜて自分なりの色を作り出すことが出来るという事や色を重ねる事で絵に深みが出てくる事は理解している子も多くいます。しかしなぜ混色する必要があるのかという所が曖昧な印象がずっとありました。これには描く対象のものの色が均一な一色ではなく、その物自体の色の変化と光と影による色の変化があることに気づく事が必要です。りんごの色が均一な赤色だけで無いことや、なぜ丸く見えるのかと考えてみると分かりやすいかもしれません。
工夫したくなるモチーフを探す
しかし、そのことに気づいて更にそれをクレヨンや絵の具で表現することは子ども達にとって、簡単な事ではありません。そこでずっと何かいい題材は無いかと考えていました。一色で描く事ができない、そして色を混ぜながら描いてみたくなるようなもの。そして子ども逹が自分で描く絵にすぐに利用して発展させていけるもの。それが今の時期の新芽のでた樹木でした。若い新芽の明るい緑や影になった深い影の緑。緑一色でいいじゃないかとは言えない魅力的な題材です。この魅力をどう伝える事ができるか、描いてみたいと思って貰えるか今試行錯誤を重ねています。本当は屋外で実際の木を見て描きたいのですが、天候や時間の事もありますので近所の魅力的な木の写真を撮り溜めています。
道具を使いこなせるともっと楽しくなる
小学生前後の子ども達にとって1番使う画材といえばやはり、クレヨンと絵の具なのではないかと思います。水彩絵の具に関しては3原色でのさまざまな制作を通して使いこなす事ができるようになってきた子も多く、透明水彩の美しいにじみや色が生まれる体験から混色の工夫を楽しんでしてくれるようになってきています。ですので、今月はクレヨンをじっくり使っていこうと思います。水彩絵具やクレヨンは子どもの画材と捉えられがちですが、水彩絵具は岩絵具に、クレヨン(オイルパステル)は油絵の具に繋がっていく特性を持った画材だと思っています。油絵具をクレヨンのようにスティック型に固めた画材があるほどです。私も作品作りにオイルパステルを利用している部分があります。使い方の幅が広がれば表現の幅も広がります。1番身近な画材を使いこなせるようになってくると絵を描く事がもっともっと楽しくなっていくのでは無いかと思っています。
6月の予定
「クレヨンで樹を描こう」絵 クレヨン
月曜クラス 6・13・20
火曜クラス 7・14・21
水曜クラス 8・15・22
7月の予定
月(にじ,ふね)4・11・18
火(くも,うみ)5・12・19
水(なみ)6・13・20
今年の夏アトリエは8月1日~3日を予定しています。
点描や擦りを使ったクレヨンの混色を学んでから、次の週には写真を参考に樹を描きました。最後の週は前の週までの学びを生かして、思い思いの森や樹のある風景を描いていく予定です。






