こんにちは、このゴールデンウィークは新学期から新しい環境で頑張ってきた子ども逹にとって良い息抜きの休日になったのではないでしょうか。お家でゆっくり過ごすのも良し、普段行けない所に出掛けるも良し、また今週から充電した元気で過ごしていけたらと思っています。
4月から小学生のクラスでは地球環境世界児童画展応募作品に「地球に優しい生活」と言うテーマで、幼児クラスでは「自分とともだち」、油絵クラスでは「はじめての静物画」と言うテーマで取り組んでいます。
新学期という時期もあって、それぞれ今までして来なかったような描き方やテーマにチャレンジしてくれている子が多くとても嬉しく思っています。小学生クラスは特に、地球環境という広ーいテーマですが、常に自分はどんな未来を望んでいるのかという問いについて考えながらアイデアを練っていきます。
いつも同じ絵ばかり描いていますがいいですか。
子どもがよく好きなものや得意なものを何度も何度も描く事はよくある事です。これは、好きなものを何度も描いて上達することを楽しんでいたり、安心して描けるものを楽しんで描いている事が心地よい時間である為でしょう。大人であっても好きな花をずっと描いている人もいるし、私自身海がテーマの青い絵ばかり描いています。客観的に見ていつも同じような絵を描いているように見えても、表現活動の中に探究があり螺旋階段を登るように新しく変化していく表現を見つける為の大切な活動です。楽しんで描いているようなら何も心配いりません。十分と繰り返す事ができた時や、興味が移り変わるような体験をした時にまた新たな表現に自然と移っていくものです。
心の成長と描くテーマの変化
少し話はそれますが、思春期の子ども達が大人から見て暗いテーマの絵を描いている時もあまり心配しなくて大丈夫だと思います。それはその時期の心の揺れ動きや死生観に触れている時間であり、本人にとって大切な時間であったりします。その時期に思い描く仄暗い世界感はその時期の子ども逹にとって美しさであり安心できる世界でもあります。普段の生活で変わらずに過ごせているようなら、そっと見守っていればやがてまた深い精神世界の表現体験が、違った新たな表現に繋がっていくように思います。
テーマの設定が新たな成長の突破口となる時
問題となるのは本人が失敗を恐れたり、新しいものを描く事に不安を感じて挑戦できない時や、違う絵も描いてみたいと思っているのに何を描いていいのか決められずにいつも通りの絵から抜け出せずにいる時です。そんな時、興味の持てるテーマを設定したり体験を提案するという事がとても役に立ちます。普段のアトリエでは子ども逹が「楽しそう、やってみたい」と思えるテーマを吟味して考えています。クレヨンや絵の具の混色や形遊びの体験を通して新しい表現の可能性に気づいたり、前回であれば「乗り物と旅」といったテーマを設定する事で今まで描いたことのなかった題材に挑戦してできることが増えていくと表現の世界が広がっていきます。
今回は「地球環境」というテーマが予めあるので、これにどうやって興味を持ってもらうかが鍵となります。興味を持って自分の事として描いていける事が大切です。自分の体験や理想を軸にアイディアを出していく会話が大切です。
他人軸で考えると楽しく描いていく事は難しい
夏休みの宿題のポスターやコンクール応募作品を描き始めるとき、今までの入賞作品や一緒に描いている友達の作品を見て、あんな風に描けばいいのかなと考える事はあるでしょう。作品の雰囲気を掴むためや、あくまで参考としてイメージを広げるための手掛かりとして過去作品を見てみる事はいいのですが、自分の表現を他の作品に寄せていこうとしたり、評価されるかどうかを気にして考えようとすると「どうしたら良く見えるか」が中心となり「自分がどうしたいのか」という感情が置き去りになってしまうことがあります。そうなると、今まで評価された事があったり、自分で上手くいった方法や何かいいと思ったものをお手本に描き出す方法を不安感から選ぶ事となります。そこから発展できれば問題はないので、それが悪いとは言い切れませんが、何か正解のある方法をなぞる様に描いていく事は枠の中に留まる繰り返しの制作です。宿題や反復練習を早く片付けるように、早く終わりにしたい。そんな制作になってしまう事が多いです。自分が良いなと思える様な表現を探究していきながら楽しんで描くことは難しくなってしまう様に思います。ですから教室でも過去作品や写真や参考資料を見せることはありますが、理由がない限り1度見せたら初めの段階で先生の机の中に片付けてしまいます。
自分軸で考える方がずっと楽しく描ける。
どんな時も表現の中心に自分の理想があって、自分の判断で決めていけることが大切です。4月のアトリエではテーマに悩む子逹とこんなやり取りが、ありました。「何を描いたらいいか分からなーい。」→「地球で何をしているのが一番好き?」→「美味しい物を食べてる時!!」→「何が一番好き?」→「ケーキとかスイーツ!!」→「美味しいケーキを作るにはこれからの地球に何が必要だろう?」→「そうだ!理想の牧場の絵を描こう。美味しいバターとクリームを健康な牛が作れるように。緑あふれる牧場がいいな。」こうやって自分の事としてスタートが切れればあとは自分で想像を膨らませながらどんどん描いていくことができるでしょう。描き始めの段階で行き詰まってしまうことは誰にでもある事です。そんな時は1度リセットして、好きなものや興味のある事と絵画展のテーマとの関連性を見つけ出してあげられる関わりがアイディアを練る時のポイントになります。
苦手へのサポート
また動物や、人物など上手く描けるかどうかに不安がある場合は薄い色から重ねていく方法や、胴体から捉えていく方法、下書き用紙に何度か練習しながら自信をつけて挑戦していけるようにサポートしていく事が必要です。描く順番や用具の使い方で解決できる事も沢山あります。私も描き慣れない動物を描く時は初めから上手くは行きません。描いているところを見てもらいながら「なんかダンスしてるみたいになちゃった。うーんなんか変だなあ。こうしてみようかなあ。」そんなやり取りで笑い合いながら、完璧じゃなくても楽しんで挑戦することを伝える事ができていたらいいなと思っています。
5月のテーマ
「地球にやさしい生活」絵 絵画展応募作品
月曜クラス 9・16・23
火曜クラス 10・17・24
水曜クラス 11・18・25
6月の予定
月(にじ,ふね)6・13・20
火(くも,うみ)7・14・21
水(なみ)8・15・22


