[何を描くのか決める時に大切な事] 6月のアトリエ計画               

 こんにちは、小学生クラスでは4・5月のアトリエで取り組んできた地球環境世界児童画展への作品が無事完成して作品を応募元へ発送する事ができました。なかにはお休みが重なったり、他に本人のやりたい制作があって応募に至らなかった生徒さんもいるのですが、本人と相談しながら進めた結果です。締切期日のある応募ですので何卒ご理解いただけましたら幸いです。

作品展に応募する意味

 地球環境という大きなテーマですが、地球は私たちの住む場所です。その地球での暮らしや思い出、問題や好きな事など、どんな内容でも描く事ができるのがこの絵画展の面白いところだと思っています。毎年の入選作品を見ても幅広く人と自然と生き物達の暮らしや生活を描いた作品を受け入れている事がわかります。戦争や公害のある地域ではその問題について描かれ、平和な暮らしが守られている国ではその喜びや慈しみが描かれています。等身大の捉え方でいいのです。

 世界規模の絵画展ですから入賞を狙うのはなかなか難しいですが、年末に教室に届く絵画展の入賞作品冊子を開くと多くの子が興味をもってみてくれるのは、自分自身が参加した絵画展であるからこそだと思います。

他の地域の子ども達やほかの国の子ども達が、この地球での暮らしをどのように感じて描き出しているのか興味を持って見てみると深い気付きがあるようです。その事がまずこの作品展に応募する大きな意味のように感じています。

何を描くか決める時に大切な事

 今回の教室の子ども達の作品をみていて、自分の目で見たものを描くという事の大切さを感じています。今回の応募は私が決めた事なので、環境というテーマに興味が持てない人も居たかもしれません。ですが仕方なく参加するという気持ちやどんなものが入選するのか、という他人の価値観を軸に描き始めてしまうと完成まで興味を持ち続ける事が難しい場合もあります。

 大切なことは自分の視点で、自分主導で描きたいものを決めるという事です。好きなもの、不思議に思った事、間違っているよと伝えたい事、自分の気持ちが動いた事。どんなに小さな事でも自分の目で見て心が動いたものを描くことは最大の強みです。詳しく思い出したい部分を写真やインターネット検索に頼ったとしても、思い出すために使うのですから自分自身の視点を失うことはありません。写真を撮った誰かの視点ではなく、心が動いた時の自分の視点で描く事が大切です。

心が動いた事が大切

 有名な画家の作品をみてみると画家自身の心の動きが絵に現れているのが良くわかります。貧しくとも豊かに生きる人と美しさを風景と共に描いたミレーの「落穂拾い」はそれを美しいと思うミレーの視点があります。病気の療養中に病室の窓からの風景を描いたゴッホの「星月夜」。睡蓮を描き続けた光の画家モネは、ただ睡蓮を描いたのではありません。モネの描く睡蓮の絵には池が写した空と水面の反射で写ろう睡蓮の花の色の変化に魅了されたモネの視点があります。それらはみんな作者本人の視点で感じた美しさや、心の情動があふれています。

私は制作の原動力となるものを求めて、1年に1度は旅行に行きますが美しい風景に興味があるというよりも、その風景が自分自身の内面に写すものに興味があるのです。それが次の制作へ私を運んでくれるのです。

 油絵ふねクラスでは5月から自由制作に取り掛かっていますが、正に1人1人の視点が見えてきて面白い制作になっています。小学生クラスでは6・7月をかけて色彩について深めていく予定です。6月はクレヨンで混色して作る色カードを使って小さな絵本を作る予定です。楽しみにしていてください。  

7月の予定 月曜クラス6/30714 /火曜クラス1・8・15 / 水曜クラス2・9・16